猫がいないことに気づくときがある。
さっきまでいたはずなのに、
どこにも見当たらない。
これは我が家の暗黙のルール、かくれんぼ開始の合図だ。
初めのころは、いないことに気づいたときはかなり焦っていた。
名前を呼びながら家の隅々を探しても見つからないことが多かった。
家を2,3周して、顔を床に近づけながら探しているとき、
ふと上から視線を感じる。
ソファの上から、こちらを見下ろされていることに気づく。
このときのドヤ顔は、なかなかのものだ。
最近は姿が見えなくなったら、
こちらも探していないふりをしながら探すようになった。
後から目線を合わせた方が負けの勝負だ。
勝てそうな気はしているのに、
いまだに勝てたことはない。
こんな小さな勝負を、人知れず繰り広げている。
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