最近、
うちの先住猫の感情がすごくわかりやすくなってきている。
まるで人間のようだ。
先住猫は、
人間の肌を見るとじゃれつくように噛む習性がある。
小さい頃に色々試したが、
結局なおすことはできなかった。
なので、
うちでは夏場でも長袖と長ズボンが基本だ。
この前、
油断してTシャツで寝転んでいた時のこと。
案の定、
腕にガブッと噛みついてきた。
するとその直後、
口を少し半開きにしたままじっとこちらを見ている。
しかも、
いつでも逃げられる体勢で。
明らかに、
「あ、やってしまった」
という顔に見える。
もちろん、
猫が本当にそう考えているかはわからない。
でも長年一緒に暮らしていると、
そう見えてしまう瞬間がある。
立ち上がって近づくと、
急いで逃げていった。
向かった先は、
普段ほとんど入らないソファの下。
しかも、
頭だけ突っ込んでいるので、
お尻と尻尾は丸見えだった。
隠れるなら、
最後まで隠れてほしい。
何というか、
「怒られるかもしれない」
と思っているように見えて、
少し心外だ。
こちらは一度も手をあげたことなどないのだから。
猫に反省という思考はあるのだろうか。
罪悪感を持つのかもわからない。
でも、
悪いことをした時の顔。
甘えたい時の態度。
何かを要求している時の鳴き方。
そういうものが、
昔よりずっとわかりやすくなった気がする。
新入りには、
まだそういう感覚はあまりない。
だからこれは、
長く一緒に暮らしたからこその変化なのかもしれない。
自分が猫を理解するようになったのか。
猫が人間に近づいたのか。
本当のところはわからない。
ただ、
時々見せる人間くさい表情を見るたびに、
愛おしさを感じる。

