「自分の機嫌は自分で取ろう」
そんな言葉を聞くことがある。
好きなものを買う。
美味しいものを食べる。
落ち込んでいる自分にご褒美をあげる、
そういうことを指しているのだと思っていた。
正直、
あまりピンと来ていなかった。
ただ最近、
少し違う意味なのかもしれないと思うようになった。
振り返ると、
自分は他人への興味が薄い方だ。
良くも悪くも、
他の人は視界には入っているけど焦点が合わない感じだ。
そして最近気づいた。
どうやら自分自身にも、
興味を持っていなかったようだ。
疲れている。
イライラしている。
不安になっている。
焦っている。
そういう状態になっていても、
ただ単に、放置していた。
感情には気づいている。
でも、
その感情をどう扱うかは、
考えもしていなかった。
だから、
気分が乗らないからやらない。
不安だから避ける。
イライラするから悪態をつく。
そんなふうに、
感情のままに行動することが多かった気がする。
ただ最近は、
感情は自分の状態を教えてくれる大切な合図だけど、
そのあとの自分の行動を決める決定権を持たせちゃいけない、
そう考えるようになった。
感情のまま動いても、
機嫌がよくなることなんてないからだ。
「今日は不安なんだな」
「少し疲れているんだな」
「機嫌が悪いんだな」
まずはそうやって気づく。
そして、
じゃあどうしようか。
と考える。
コーヒーを飲む。
少し散歩する。
早めに寝る。
仕事のペースを落とす。
誰かに話す。
方法は何でもいい。
大事なのは、
感情に振り回されることではなく、
感情を手がかりにすることなのかもしれない。
最近はこのように、
「自分の機嫌を取る」という言葉の意味が少し変わった。
以前は、
自分を甘やかすことだと思っていた。
でも今は、
今の自分がどんな状態なのかを把握して、
良い状態に戻す行動を起こすこと。
そんな意味に近い気がしている。
感情を否定するのでもない。
感情に支配されるのでもない。
感情と協力しながら進んでいく。
まだ上手くできているわけではない。
それでも、
自分自身の扱い方のヒントを掴んだ気はしている。
最近はそんなことを考えている。

