自分は、こういうことで心を壊すタイプではないと思っていた。
少なくとも、そういう側の人間ではないと思っていた。
仕事柄、ストレス耐性はある方だという自負もあった。
忙殺されそうな日常、理不尽なクレーム、遅寝早起、多少のことは平気だったはずだ。
これまでに心を壊してしまった同僚を数人見てきた。
自分とは別の繊細さ、もしくは弱さを持ってる人なんだと思っていた。
しんどいな、と思ったときには、
「もっと大変な人はいくらでもいる」
そう思ってやり過ごしてきた。
そんなはずだったのに、
少しずつ、違和感を感じるようになった。
心が消耗する感覚。
そして回復していかない感覚。
でも、認めなかった。
認めたら負けだ、と抵抗した。
今となっては、
誰にでも起こりうることなんだと考えるようになった。
ただ、そっち側にいる人には伝わらない感覚だろう。
一度認められると、少しだけ楽になる。
「自分は違う」と戦っていた時が一番つらかったかもしれない。

