自分だけは大丈夫だと思っていた

01_揺らぎ

自分は、こういうことで心を壊すタイプではないと思っていた。
少なくとも、そういう側の人間ではないと思っていた。

仕事柄、ストレス耐性はある方だという自負もあった。
忙殺されそうな日常、理不尽なクレーム、遅寝早起、多少のことは平気だったはずだ。

これまでに心を壊してしまった同僚を数人見てきた。
自分とは別の繊細さ、もしくは弱さを持ってる人なんだと思っていた。

しんどいな、と思ったときには、
「もっと大変な人はいくらでもいる」
そう思ってやり過ごしてきた。

そんなはずだったのに、

少しずつ、違和感を感じるようになった。

心が消耗する感覚。

そして回復していかない感覚。

でも、認めなかった。

認めたら負けだ、と抵抗した。

今となっては、
誰にでも起こりうることなんだと考えるようになった。

ただ、そっち側にいる人には伝わらない感覚だろう。

一度認められると、少しだけ楽になる。

「自分は違う」と戦っていた時が一番つらかったかもしれない。